2011年6月10日金曜日

スコティッシュダンス The Scottish Country Dance

映画「タイタニック」の前半で、デカプリオとケイト・ウィンスレッドが船底に近い大部屋で音楽やダンスを楽しむシーンがあります。あれはアイリッシュダンスだから別物だけどまあそっくりだよ、と英語の先生兼スコティッシュダンスの先生が言ってました。いやまさにあれです。ケイト・ウィンスレッドが忘我の境地でギャハハハーと笑っていますが、信じられないかもしれませんが誰でもああなります。たぶんあれはスピンという技で、二人で向かい合って立ちます。互いに右手で相手の右肘をホールドしましょう。左手は普通につなぎます。そしてくるくる回ってみましょう、あら不思議、遠心力の影響を簡単に受けやすくなり、力加減でものすごい高速回転が味わえます。ここの重鎮の一人で、普段は落ち着いた物腰の素敵なロマンスグレイが、一週間滞在の若者にめいっぱい振り回されて、顔がゴルゴ13のようになっているのを見ました。自分が回転の中心になれば相手がブンブン回るので、そうはさせるかと頑張った結果です。
あらゆるダンスが苦手な私ですが、これはダンスと言うより爆笑できるエクササイズ。1曲が3~5分、その間ピョンピョン飛びっぱなし。最初は息が切れ、翌日の筋肉痛は悲惨でしたが回を重ねるうちに慣れました。爆笑ポイントはスピンのみならず。大勢で、基本的にペアでくっついたり離れたり、一緒に移動したり回ったり、そのステップを繰り返すのですが間違えた時の衝突や列の乱れが他ではあり得ないほど面白い。最高だったのはポルトガル人とドイツの先生のペアで、ステップが一巡するたびに向かい合うポジションに戻るはずが、なぜかそのペアだけ横並びになってしまう。笑い死ぬかと思いました。

こんなわけでこの地でハマったことの一つが、スコティッシュダンスであります。たまたま英語の先生の一人が、スコットランド出身ではないのに大会に参加するほどどっぷりハマっていて、自主的に場を設けてくれるのです。英語のコースだった頃は毎週開かれて、毎週参加していました。今また私たちの次の期の英語コースが始まっているので、ジョギング以外のエクササイズができるのが楽しみです。