2011年6月24日金曜日

8キロ走る Go jogging 5miles

週に一回ほど、勤務先ザ・パークから宿泊先クルーニーまでの5マイル(8キロ)をジョギングして帰ります。
理由は一つ、太ったから。
これまで5回走りました。日本で3キロ週一ペースだったので自信はありませんでした。初回は行き倒れ覚悟で、タクシー代準備して臨んだら途中で大雨。雨宿りで充分休憩できてよかったかも。無事到着。
クルーニーの手前1キロ地点にスエノストーンという石碑が巨大な電話ボックスの中に収まっていて、それが遠くから見えるとホッとします。ホッとしてつい歩いてしまいます。スエノストーンのある通りはもうフォレスのメインストリートですから、ちょっと買い物に、な距離。
本当は森林を走れるとよいのですが田舎の県道のような、車がバンバン通る道になんとなくついている歩道を走る。しかも車道でない側は柵の向こうに牧場か荒れ地、雑木林。世界の車窓からと思っても退屈です。
反面、ここで注意が必要なのは路上に落ちている、何かの生き物がぺしゃんこになったもの。視線の端で捉えた瞬間に、見ないようにしなければなりません。ヤバイと思ったらでかい枯葉、てこともあります。
これまでで最も悲惨だったのは三回目に牧場のそばを通った時。遠くから、前回にはなかった大きな山積みが見えました。歩道に沿って、柵のすぐ向こうに長さ10m、高さ3mほどの黒い山積み。何だかつやつやしているなあ。まさかあれ全体が・・・。
歩道は片側にしかないので、他に道はありません。山はどんどん迫って来ます。そして。
ジョギング用の手袋をしていたので片手で鼻と口を覆い、心で「ギャー」と叫びっぱなしで猛ダッシュしました。車で通りがかった人がもし私に気がついたらどんなに面白いでしょう。風の影響でその山のかなり手前から走り出さなければならず、しかも無呼吸。手袋の薄布一枚がありがたい。
カントリーサイドでジョギングするにはこのような覚悟も必要であります。

2011年6月17日金曜日

ブティックとは?! The Boutique

ブティックと呼ばれる夢のような場所があります。
平たく言えば物々交換所、交換ったって係員がいるわけじゃない。
ここは旅行者が多いので、帰る際には身軽になりたい、荷物を減らしたい。そんな人が要らないモノを置いて行ってくれる所です。
ゲットする場合は何かを出品しないといけない、なんてことはありません。つまり運、巡り合わせが全て。
最初は「全部、古着だし」とあなどっていましたが、だんだん自分の許容範囲が拡がるのがわかります。
つまり「TシャツはOKでもパンツ類は無理」と思っていたのがGAPの新品同様のならま、いっか、てことになる。
あと「靴は絶対無理」とも思っていましたね最初は。しかし実はジョギング専用にするつもりだったシューズが一番履きやすいのでどんどん痛んでしまい困っていたのです。新品同様のブランド靴が、靴紐が片方ないやつが置いてあって私の足にピッタリ。テスコで靴紐200円足らずでした。
サイズさえ合えば、普段の自分とは違う服に挑戦できる。いかにこまめに通うかが勝負。
外人に服をほめられて「ブティーク!」と叫んだら「冗談でしょう?!」と言われた時には鼻高々。
これがまた宿泊先クルーニーと勤務地パークではブティックもまるで違う。
人が少ない分、クルーニーの方が品薄。でもサイズは日本人向けのが多い。
ザ・パークは家族が多いので子供服も充実、ゆえに私向けのが多い。家具や雑貨も多い。SONYのスピーカーとか、パナソニックのビデオデッキとか。一番下の行に注目。

二ヶ月半経った今、ゲットした品々を挙げてみましょう。

<洋服>
フリースジャケット×2
ボア付コート
ワークパンツ
ブラウス×6
ベスト
カーディガン
半袖Tシャツ×9
長袖シャツ×2
ノースリーブ×4
ワンピース

<靴、バッグなど>
サンダル×2
革靴
ベルト×3
スカーフ×3
ベルトポーチ
ポシェット
化粧バッグ
パスポートベルト

<その他>
プラスチックケース
漆スプーンセット(新品)
裁縫セット
ラジカセ



2011年6月11日土曜日

近況報告 About my life

例によって知人宛に送ったメールを貼り付けます。しかも数通を合体。
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メールありがとう。

さて「働くかわりに安く宿泊できるコース」、一ヶ月単位なんですけど、二ヶ月目に入りました。
働いているのはいるのだが時給いくらとかではなく、働くから月に7~8万円で宿泊できるプログラム、なのです。だからお金をゲットしているわけではないのね。ただこの金額で四週間住めるのはお得。
仕事はキッチン(料理)、ダイニング(片付け)、ホームケア(掃除)、メンテナンス(修理)、ガーデン(園芸)、ファーム(農業)などがあり、その時人手不足の数カ所から瞑想して選びます。
私のいるキッチンは、巨大なシンクで野菜を洗ったり、ドドドというごう音とともに野菜の皮むきをするマシーンを操ったり、鍋や道具を洗うのもまず高圧シャワーでゆすいでから、など気合いが入る日々です。ジャガイモや人参をまな板で切るのも少ない日でも100人分なので初日いきなり手にマメができました。その日はイベントで200人越えてたんだ。今は慣れて大丈夫。
ワーッと働いて、いきなりティーブレイク!と言われます。日本人の感覚だとつい、キリのいいところまで終わらせたくなりますがどうもそれをやると違和感を生じるようで、とっととエプロンをはずします。

さて今後のことですが、実は六月の終わりからエサレンマッサージというオイルマッサージのワークショップが四週間あります。
私は日本のマッサージ国家資格を持っているし、バカ高いので最初はまるで考えてなかったのだが。

1. これを受けると日本でもエサレンの看板が出せる。
2. 日本で同じ講習を受けると三倍の金額。
3. ここでは二年に一度しか開かれず、そこに絡むようにして私が今滞在している。
4. 内容がハードスケジュールで大変という話。一日に三時間しかない英語の授業の内容が最悪で毎日がストレスフルだった四月とは大違い。

結構受ける気満々です。
すると、どうなるのか。
出発前は皆に一ヶ月半で戻りまーすと言って出て来たのに、このマッサージ講習まで受けると四ヶ月。しかもその頃って一年で一番航空券が高いから、すぐ帰れるかどうか。ドイツに住む友人にも会って帰りたいし。
そう、この日に帰りますとはとても言えない状況。
いつからこんな、行き当たりばったり人生になったのか。

私も日本はあまり居心地よくないです。でもここはちょっと特別なので、ここで「外国の方がいい」とは簡単には言えません。実際、ここのことを悪く言いながらしがみついている日本人もいて、彼女のおかげで目が覚めました。
ここんとこ急に鍼灸をお願いされることが多くなって、治療すると日本のことを思い出したり帰国後のことを考えたりしています。

じゃあまたメールちょうだいね。(^∇^)

2011年6月10日金曜日

スコティッシュダンス The Scottish Country Dance

映画「タイタニック」の前半で、デカプリオとケイト・ウィンスレッドが船底に近い大部屋で音楽やダンスを楽しむシーンがあります。あれはアイリッシュダンスだから別物だけどまあそっくりだよ、と英語の先生兼スコティッシュダンスの先生が言ってました。いやまさにあれです。ケイト・ウィンスレッドが忘我の境地でギャハハハーと笑っていますが、信じられないかもしれませんが誰でもああなります。たぶんあれはスピンという技で、二人で向かい合って立ちます。互いに右手で相手の右肘をホールドしましょう。左手は普通につなぎます。そしてくるくる回ってみましょう、あら不思議、遠心力の影響を簡単に受けやすくなり、力加減でものすごい高速回転が味わえます。ここの重鎮の一人で、普段は落ち着いた物腰の素敵なロマンスグレイが、一週間滞在の若者にめいっぱい振り回されて、顔がゴルゴ13のようになっているのを見ました。自分が回転の中心になれば相手がブンブン回るので、そうはさせるかと頑張った結果です。
あらゆるダンスが苦手な私ですが、これはダンスと言うより爆笑できるエクササイズ。1曲が3~5分、その間ピョンピョン飛びっぱなし。最初は息が切れ、翌日の筋肉痛は悲惨でしたが回を重ねるうちに慣れました。爆笑ポイントはスピンのみならず。大勢で、基本的にペアでくっついたり離れたり、一緒に移動したり回ったり、そのステップを繰り返すのですが間違えた時の衝突や列の乱れが他ではあり得ないほど面白い。最高だったのはポルトガル人とドイツの先生のペアで、ステップが一巡するたびに向かい合うポジションに戻るはずが、なぜかそのペアだけ横並びになってしまう。笑い死ぬかと思いました。

こんなわけでこの地でハマったことの一つが、スコティッシュダンスであります。たまたま英語の先生の一人が、スコットランド出身ではないのに大会に参加するほどどっぷりハマっていて、自主的に場を設けてくれるのです。英語のコースだった頃は毎週開かれて、毎週参加していました。今また私たちの次の期の英語コースが始まっているので、ジョギング以外のエクササイズができるのが楽しみです。


2011年6月6日月曜日

ショッピング!Go shopping!

土曜日、初めてインヴァネスInvernessという街までショッピングに行って来ました。
普段、買い物は20分歩いて最寄りのフォレスForresで済ませています。生協Coop、ドラッグストアBoots、スーパーTescoもあるし、古着屋さんCharity Shopが充実。大好きな雑貨屋Babalu で魂の洗濯も。
しかし列車で30分かかるインヴァネスまで行くと、H&Mなどが並ぶショッピングモール、マークス&スペンサー、小さなイケア風などいろいろあるそうだ。Babalu が好きならFar Fetchedという店に行くといいよ、とイギリス人に教わったし。
切符はオフピーク往復で8.1ポンド、千円ちょい。列車は二両編成。思えば三月の末、ロンドンから10時間かけて北上して以来、初めての世界の車窓から。あの不安の塊だった自分が、まるで昨日のことのようです。
お昼は節約のためグラノラバー持参。
さて日本では初めての街でも駅前で地図を確認すれば何とかなりますわね。ないんですよ地図が。あるけどショボい。1ポンドの地図の自販機はどれも故障中と書いてある。本屋で地図を探すも激高。るるぶインヴァネス版なんてないもんね。
とりあえずショッピングモールを堪能し、H&Mで念願のパンツ三枚組800円くらい。そのあと個人商店Far Fetchedを探すことに。確かビクトリアン何とかのすぐ隣って。おお、ビクトリアン・マーケットとあるぞ。何だここは。バタくさいアメ横?古めかしすぎる。出たり入ったりして周りの道をチェックしまくり、やっと見つけた目当ての店。むげん堂のようでした。来店記念にラマ僧チックな巻きスカートを購入、1500円くらい。ちょっと高かった。
さて驚いたのが古着屋さんの充実ぶり。店が多すぎて、この日のようにショッピングに集中する日でないと回れない。日本の古着屋さんのイメージとはほど遠く、洋服はキレイでディスプレイもサイズ別はもちろん、色別にまで並んでいる店が多い。小物や本もぎっしり。老いも若きもチャリティショップを楽しんでいます。ウッドストック風Tシャツをゲット。200円くらい。
ちょっとびっくりしたのはあるチャリティショップに入ったらなんだかBGMがうるさい。プレスリーの曲なんだけど、まるで素人ががなり立てているよう。よく見たら私と同じくらいの背丈の男性がプレスリーの扮装でレジ横で歌っているのです。周りの人は彼がいないかのように品物を見ている。一人だけ拍手してた。ユルい。何かがユルい。あの人が店長だったかどうかはわかりません。
最後にマークス&スペンサーという、ちょっといいヨーカドーみたいな所に行って、ものすごくいいかげんにブラを選んだら、サイズがまるで合いませんでした。交換のためにまた行かなきゃ!